十五夜
きのうの中秋の名月は雲の中に隠れていたが今日はその隠れ雲も引き払われたようで、雲一つ見えない空に「どうしよう」といった風情で十五夜の月が輝いている。
中秋の名月と満月が違うのはよくあることだそうで昨日用意したのはススキや団子ではなく、今年初の里芋を月に見立てて澄まし汁に 椀の中の月愛でた古人に倣ってみた。
今日午前中は眼科医 午後は歯医者とクリニックを渡り歩いた。
もともとは歯医者の予約が入っていたのだが、その後眼科医で確かめもしないで午前の診察を予定に入れてしまったのだ。
危うくダブルブッキングになってしまうところだった。
大体男は病院に行くのを嫌がるもので十年ほど前、山の畑に集まる仲間内では何人もの話し相手が病院へ行かないとか健康保健証を使わないのを自慢しあっていたが次々とこの世を去り、今では三人を残すのみ。
自分も先年までは病院ぎらいだったがそのハードルがいつか低くなり、いまのところ各病院で発行している診察券が十枚を下らないほど入っている。
そして、今では自分が最高齢者になってしまい、七十代前半の他の二人からがんばってと励ましを受ける身となりなんだか「逝き残った化石」という感じがしてならない。
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