世知辛い世の中に
「あれ この顔見たような気がする」と連れが言った。
八月の半ばの暑い日に「この辺で工事をするのであいさつに来ました」と言った後「お宅の屋根の瓦がおかしいので検査しましょうか」というので外に出てみたが分からなかったので「あんた怪しい人でないの、、」というと黙って立ち去った男にそっくりな感じだという。
こんな飛び込みのセールスはこれまで何度もあったので、我が家は専門の業者にやってもらっているので、、、と追い返している。
しかし、最近関東での一連の強盗事件を見るとうかつな対応では危ないような気がしている。
以前はある程度体力もあったし、なんとかなるとおもっていたが八十歳半ばになると木刀なんか振り回しても手もなくひねられそうで、、、、おまけに老老の二人生活で現金は家に無いとなると腹立ちまぎれに殺されることも覚悟しなければならない。
全く物騒で世知辛い世の中になってしまった。
外国からの電話を示す頭に+のついた番号に050の無言電話などがどんどん来ると、世論調査などの電話も怪しく思えてすぐに切る。
冒頭に書いた飛び込みセールス、テレビは効きもしない薬の宣伝、、、、、人を見たら泥棒と思えが現実化すると人間不信がつのってくる。
むかしは額に汗して働くことが尊いと言っていたが、最近はニーサなど楽して大儲けの時代になった。
年寄りには社会変化についていけない分疎外感が募る。
「老兵は死なず消え去るのみ」と言ったのは日本を占領したマッカーサーが退任のあいさつに言った言葉である。
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