健闘を祈る
さいきんテレビのワイドショーは議会定数の過半数を取れなかった自民党が当選人員を三倍増させた国民民主党に秋波を送って取り込もうとし、秋波を送られた方の玉木代表もまんざらでもない様子が映し出されていた。
国民民主党に投票した人はこれをどう見ているか知らないが、昨年からの行動を見るにつけ、この党と維新はそうなりうるという見方をしていただけに「仕様がない」といった気持ちがつよい。
いずれにしろ、来年の参議院銀選挙でその結果が出そうである。
自民党もそうだけれど、それに対抗する政党の社会党を基とする対抗勢力は常に分裂を繰り返してきた。
これは、それを支持してきた労働組合にもありむかし総評で一本化していたころでも、労働争議が長引くと会社側の介入で第二組合が作られ労働者同士のいがみ合いから挫折するケースが相次いだ。
当時もっとも強固とされた三池争議の時もそうであったが、自分らの鉱山労働組合でも三池や彦島の工場で第二組合が作られ、神岡鉱山でもできはしなかったが”党内党”みたいな組織が出来ていた。
そして今の状況を見るに、立憲民主党とたもとを分かった国民新党は第二組合的に見えてしまうのは自分だけだろうか。
労働組合で最大組織を誇っている連合はその会長が共産党を目の敵と筋金入りの教育を受けた吉野会長の下国民新党を支援しているが、組合員はこの状況をどう見ているのだろうか。
生活向上の賃上げと環境改善などを自力で獲得できず、政府の業界指導に頼っている労働組合では保守党寄りの方針でしか動けず、多忙な組合員の要望に応えきれていないでは労働運動の弱体化はいなめない。
日本の労働組合は伝家の宝刀であるストライキを打てない組織になり欧米からみると異質の組合と言われる。
戦後の労働運動や民主主義も与えられた権利という人がいるが、自ら勝ち取るにはどん底に落ちるまで駄目なのだろう。
健闘を祈るのみ!!!
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