なおあまりある
百敷や 古き軒端のしのぶにも
なおあまりある むかしなりけり
百人一首の最後の歌は承久の乱の首謀者として佐渡島に流された順徳天皇のうたである。
この人の歌を最後に持ってきた藤原定家の思惑はどこにあったのかと聞くまでもない 反骨精神。
失われた30年と言われる前までは日本は浮かれていた。
japan as NO1と言われ、ニューヨークの一等地を買い占めるほどの勢いがあり、個人でも毎年のように海外旅行する人がいて、自分のその波で飛行機に乗って十か国以上巡ったものだがバブル崩壊後政府支援もなくなった22年前仕事をやめることにし、以後は国内から出ることもなくなった。
そして、コロナが勢いを失った昨年あたりから円安とインバウンドとかで海外から旅行客が増え、収入が増えないのにインフレが起き生活は苦しくなって出費を今まで以上に気をつけなければならなくなった。
そこで思い出したのがこの歌。 なを あまりあるむかしなりけり
いつの世でも不幸は下層国民にしわ寄せされるものらしい。
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