雲をつかむ
どの宗派かもと言われると浅学の身知らないのだが、人が臨終を迎えるとき阿弥陀様が二十五人の菩薩様を連れて迎えに来てくれるそうだ。
静岡でも年末年始にかけて沢山の人が亡くなり、火葬場が追いついていないようで何日も順番を血をされているそうだが、阿弥陀様も忙しかったに違いない。
ふるさとに二十五山というのがあり、その山体に膨大な鉛亜鉛をはじめとしていろんな金属を埋蔵し、1300
年ほどの間鉱石が掘り出されてきた。
二十五山のいわれは、山の上に怪しい雲がかかり麓の田や畑に害をなしていたため、円空さんが二十五菩薩を刻んで奉納したことから名付けられたが、山体の中の鉱石がその元だったのかもしれない。
その鉱山も鉱石を殆ど掘りつくし、その空洞に山頂からの土砂を埋め込んだ結果、標高1,219mあった山頂も1153mと低くなり自分たちが開校記念として山頂に五寸角の柱を立ててきたが、山頂のお堂と共にきえさったようだ。
そして、近年抜き取った鉱石の代わりにハイパーカミオカンデを建設しようと掘削が始まっているそうだが二十五山の神様も戸惑ってござるのではないだろうか。
ノーベル賞受賞のきっかけとなったカミオカンデとスーパーカミオカンデは隣の山池の山の地下に建設されたがさらに規模の大きいハイパーカミオカンデはより強固な飛騨片麻岩の中に建設されるそうで、その成果はどのようなものになるのだろうか、そしてさらに規模の大きなものを作ろうとするかもしれないが、それが人類にとってどうなのかというとまだ分からないそうで、雲をつかむような、、、、、、
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