豪雪経験
記録的な寒波とかで主に日本海側のあちこちで被害が出ているというニュースがテレビで流れている。
画面を見ると家がつぶれたり、雪下ろし中に屋根から落ちたり、落雪事故で怪我や亡くなった人がいたりしている。
こんな画像を見ていて不思議だなと感じるのは、最大積雪七メートルを経験している鉱山にいたためなのだろうか。
当時、バラックに毛の生えた程度の隙間だらけの六軒長屋の社宅でも雪でつぶれたなど一回も見ていないし、斜面に立つ二階建ての校舎の雪下ろしに中学生がスコップを持って上がっていたがヘルメットや腰綱なんて考えもしなかった。
そもそも雪国の家の屋根には落屑防止の二インチアングルか細丸太の雪止めが固定されており、テレビのように一斉に滑り落ちることなどなかった。
ただ、卒業して15年ほど後体育館がコンクリート造りに改築されたが、この体育館がその後積もった雪でつぶれてしまったのは木造の方が柔軟性があったのか、屋根雪下ろしが疎かだったのか検証は聞いていないが丈夫なはずの建物にとって皮肉なものであった。
そんな雪国を離れて四十数年かって豪雪地帯だった鉱山は採掘部門が閉山となり社宅群は消え去り、ライブカメラを見ても道路が真っ白になる事もなくなって人々は雪の経験をなくしてしまった結果の被害だとしたら人間進歩はしないもんだ。
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