ガス事故
もう五十年以上も前のことになるがしばらく放置していた坑道の先端でボーリング調査をする時にはカンテラの火を細くして胸の間に掛けて入ったものだった。
その理由としてはよどんだ空気と引いていたレールの酸化で酸素が少なくなっている可能性があったからである。
昭和も三十年代にはいるとさすがにカンテラを現場で使うことがなくなったが、そんな中でも一つ二つは常備し酸欠の際には火が消えやすいように細くした。炭鉱ではカナリアに感知させたとも聞いているが自分らはしたことがなかった。
同様に、坑道掘削に伴う発破の際発生する一酸化炭素ガスにも十分な空気を送り薄めてから入るなど見えない空気に注意したものだった。
昨日埼玉県は行田市でマンホールに転落した仲間を助けようとして次々と転落し四人が亡くなったという報道があった。
今年初めに陥没した下水道管に落ちたトラックの運転手が硫化水素が発生していたため二か月間外に運び出すことが出来なかったが昨日の事故ではこの教訓が全然生かされなかったようだ。
汚水が流れる下水道管はいままでにも何度も同様な事故が発生しているので周知のことと思っていたがそうではなかったようだ。
この作業を請け負った会社は基本中の基本を知らなかったのだろうか、社員教育やガス検知などの事前準備を怠った結果だとこんな会社に工事点検を依頼した行政の責任は大きい。
硫化水素ガスや酸欠状態の空気は一瞬にして身体がマヒして死に至るという、程度が軽かったとしても後遺症で頭がヅキヅキするくらいは良いにしても脳性まひなどの障害が残る可能性は炭鉱事故などでよく聞いた。
何れにしろ電気同様目に見えないものだけにこんな事故の話は聞きたくない。
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