諸行無常
朝まだき空に星が見えたので昨夕見ることが出来なかった中秋の名月がどこかにいないかとベランダに出てみると家の西方、賎機山にあと少しで隠れる処だった。
いつものようにすっきりと秋の空に浮かんでいるのではなく、一枚薄いベールを通しての月だったが、これはこれで風情のある名月と見た。
自民党総裁選でトップ当選をした高市氏は早速応援してくれた麻生氏の提言を受け入れた形で党役員人事を決めているが、どう見ても自分の思っているところとは違っているんじゃないかと言うような気がしてならない。
この調子で行くと多分首相について組閣するときも影からの口出しで決めていくしかないだろうとみている。
その陰である麻生氏はいまや得意の絶頂にあるのではなかろうか。
しかし、この権力者もその絶頂から陥落するのはそう長くない先にあるのはまちがいない。
平家物語の出だしにも「猛き者もついには滅びぬ」とあるように、平家の絶頂期も急速に滅びの道に入った。
その後をついた源氏もしかり、織田信長、豊臣秀吉、そして長年続いた徳川幕府も滅びる時は急にやってくる。
明治から調子に乗って拡張を続けた日本も、昭和二十年には一気に潰えた。滅びる時とはそういうものである。
諸行無常
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