身体に染み付く
昭和五十三年のちょうど今頃だったと思う。
ふるさとの神岡鉱山を辞して静岡に来たのが十二月一日だったのでまだ新しい職場の事情どころか静岡という土地がさっぱり分からない朝、増田正ちゃんが大きな声で「今日はレイカだ レイカだ」と大騒ぎをしながら更衣室に入ってきた。
”レイカ”ってなんだろうとしばらく考えていたがようやく”零下”だと気が付いた。
零下がそんなに珍しいことなのかと驚いたのだが、それから四十七年今朝の気温はまさにそのとおりの零下で外の空気の冷たさが身に染みた。
考えてみれば故郷で四十年、静岡で四十七年、こちらでの生活の方が長くなっているのだから身体はこちらの方に慣れてしまったのかもしれない。
先日国会の党首討論で立憲民主党の野田代表と政治資金の規制について討論を行っていたが高市総理は最後に「そんなことより議員定数の削減協議をしませんか」とのたまわった。
高市総理にしてみれば長年拒否してきた政治資金より維新と約束した議員定数削減の方が重要だったのだろうか。
長年政治資金をハッキリさせるため野党は要求してきたが、自民党だけがうやむやに済まそうとしてきた。
高市総理にしてみれば思わず本音が出たのではないだろうか、先の選挙で敗れたのも政治資金での態度が大きく影響して裏金事件に関与した政治家の多くが落選している。
そういうことを棚に上げて「そんなことより、、、」というのは議員生活が長すぎて国民の要望に聞く耳を持たなくなってしまった結果の言葉と受け取りたい。
働いて働いてが、、、が今年の流行語大賞になったが今回の「そんなことより、、、」の方が良かったのでは思ってしまった。
長年同じ環境にいると身体に染みついて来るものだね。
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