七つの雪?
歌詞というものは作者が現物を知らずに空想で書くものがよく合って、島崎藤村のヤシの実ではヤシの実が枝にあるものと思っているし、伊豆大島の波浮の港は夕焼けが見えない方向に向いているなど多々ある。
そこでまた文句をつけるようだが、新沼謙治が歌う津軽恋女の歌詞に「津軽には七つの雪が降るとか、、、」に続き粉雪 つぶ雪 綿雪 みず雪 かた雪 ざらめ雪 春まつ氷雪 という。
なんでも東奥年鑑に書いてあったのを太宰治が転写し久仁京介という人が作詞をしたそうだ。
自分も雪国で育ったが、これらの中のほとんどは積もった雪の現象で、実際に降るのはこの中で粉雪と綿雪くらいではなかろうかと思う、そして残りは積もった雪の変化した名前でしかないと、、、、、
また降る雪としては、おおきな塊になってフワフワと落ちてくる牡丹雪や猛烈な風に乗って吹き飛ばされてくる礫雪などがある。そしてこれは雪と言って良いのかどうか零下十五度ほどになると空気痛の水気が凍ってキラキラとした柱に見えることがあるが、、、、
今日久しぶりに富山に住む幼友達に電話してみた。
昨年十一月のはじめに電話をくれて、医者から長くて一年早ければ年内と余命を告げられたという。
病名はなんとも難しい名前だったが三日にあげず病院通いの身になったと嘆く、あとから聞くと言われたショックでかけてきたようだったが、毎月電話するからと約束し、十二月、そして今日電話したのは一昨日携帯に電話したが応答し出来なかったので、もしやという思いから固定電話をかけてみた。
するとすぐ電話に出たので一安心したが、最近血中のヘモグロビンが極端に減ってきたのでダメでもともとと薬の投与を増やしたところかなり回復したとか、、、、それで今日はこっそりとパチンコに行ったら大当たり”カカ(嫁さん)になんだかを買って喜ばせることができたと明るい返事だった。
「雪で大変だろう どうやって行ったのか」と聞くと「テレビで言うほどひどうない、むかしに比べたらなんてこたあない」「癖になるとどもならんで行くのを止めるがたまに気晴らしでもせんとな、、、」「おう そやで、できるだけ明るうやって春を待たんか」と電話を切った。
パチンコ屋までの道は溶けてしゃぶしゃぶの雪だったそうだ。これは春近い雪の一つである。
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